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子は親を見送って初めて大人になる

 テレビで観た時代劇の中に、「子どもは、親を見送って初めて一人前になる」、というセリフがあった。その通りだと思う。

 父、山本昂(のぼる)が他界して、1年近くが経つ。今、父の遺品の整理を急ピッチで終わらせようとしている。

 数万冊の蔵書。約1000個の段ボール。すべてを保存しておくことはできない。廃棄物専門の業者の人の協力を得ながら、ある遺品を保存するのか、捨てるのか、瞬時に判断する、という日々だ。

 このような作業をすると、夕方には疲れ果てる。

 父の若いころの写真、日記、受け取った手紙。そして父が書いたたくさんの原稿。これらは箱に入れ直して保存する。

 しかし、書籍の多くは廃棄することになる。文学関係の古い書籍は、売れないために、古書店も引き取らない。断腸の思いで、父の頭の一部であった本を捨てる、という決断をすることになる。

 親の葬儀を出し、遺品を整理する、という作業を通して、子どもは、もう親がこの世にいない、ということを実感する。そして、無条件で自分を庇護してくれた存在の大きさを改めて感じつつ、これから生きていく覚悟を固める。
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コメント

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図書館に寄贈されてはどうですか?
拝読したいです。

Re: タイトルなし

> 図書館に寄贈されてはどうですか?
> 拝読したいです。

公共図書館、大学図書館ともに、簡単には受け入れてくれません。寄付を受け取ると、なかなか捨てるわけにもいかず、入れ物の問題が生じるからです。とすれば、古書店が引き取ってくれない場合、自分で捨てるしかない、ということになるのです。今回の場合、父の蔵書を私の判断で1割程度は残すことにしました。
プロフィール

山本 清

Author:山本 清
08035905526
inzaiyamamoto@gmail.com
21年前に千葉ニュータウン本埜村滝野の住民になり、合併問題(市町村合併に一部の政治家が反対した問題)を機にリコール事務局長を務めて本埜村議になり、合併後は印西市議に。東大法卒。元新聞記者。現在は印西市内で英語教室を経営。

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