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訟務検事vs.弁護士

 行政訴訟では、原告(市民側)の弁護士の力量が決定的に重要、といわれる。

 それは、なぜか。

 行政訴訟では、「訟務検事」と言われる人たちが国の代理人(弁護士役)になる。

 「訟務検事」とは、行政訴訟で国の側に立って闘う法律家で、もともとは裁判官の身分を持つ人たちだ。法務省と裁判所の間には人事交流があり、裁判官の中でも優秀とされている人が一定期間、「訟務検事」の辞令をもらい、「国の弁護士」として働く。このように、「裁判官」が国の代理人になるため、行政訴訟で国に勝つことは容易ではない。裁判官と「訟務検事」の人事交流制度はアンフェアではないか、という意見もある。この人事交流によって、国は常に最強の弁護団を確保することができるからだ。

 このような「総務検事」が構成する弁護団と争うためには、一流の弁護士が受任しなければ太刀打ちできない。

 このように、裁判に負けないような制度によって、国は強固に守られている。

 第一次北総線裁判でも、弁護士選びには神経を使い、ベストの布陣を敷いた。第一次訴訟では、まずは「原告適格」(裁判を起こす資格)を住民が得なければ裁判が始まらない、ということで、高名な行政法学者と行政訴訟専門弁護士の門戸をたたいた。

 今回は、第一次訴訟のおかげで「原告適格」は主要な争点にはならない。北総鉄道の経営分析が裁判の勝ち負けを決める、と思われるため、行政法専門弁護士、というよりは、訴訟に強い、オールラウンダーかつ職人肌の弁護士にお願いしようと考えて人選を進めていた。

 もうしばらくすれば、受任手続が成立し、市民側の主任弁護士の名前を発表することができそうだ。
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プロフィール

山本 清

Author:山本 清
08035905526
inzaiyamamoto@gmail.com
21年前に千葉ニュータウン本埜村滝野の住民になり、合併問題(市町村合併に一部の政治家が反対した問題)を機にリコール事務局長を務めて本埜村議になり、合併後は印西市議に。東大法卒。元新聞記者。現在は印西市内で英語教室を経営。

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