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正義と邪悪③:あわてる軍司議員

(「正義と邪悪①」から、読んでください)

 以上のような経緯を経て印西市は、「冤罪ねつ造の可能性がある」という結論に行き着いたことになる。

 疑惑がねつ造であるため、印西市議会多数派は、自分のチラシで「疑惑」を書けば刑事・民事の名誉毀損の法的責任を負う。したがって、印西市議会や印西市のメディアを使って「疑惑」を広めたい。しかし、印西市のメディアである印西市ホームページを利用しようとしたため、「冤罪ねつ造の可能性がある」、という印西市の見解を引き出すことになってしまった。絵に描いたような「やぶ蛇」。

 100条委員会の軍司俊紀委員長はあわてている。作戦は失敗。自らのホームページで懸命に「削除」の不当性を主張している。が、今回のホームページ騒動により、議会多数派は、完全に日本社会の中で孤立してしまった。議会事務局、マスコミ、印西市は「問題ない」「疑惑はない」「100条委員会の設置自体が名誉毀損の可能性がある」という立場。「疑惑」がある、と騒いでいるのは印西市議会多数派議員以外、だれもいない、という構図ができあがってしまった。

 作戦は失敗だ。議会の中の問題にしておきさえすれば、議会の自治がある限り、印西市の行政は、「疑惑」がある、ない、ということについて、見解を発表する場はなかった。しかし、印西市のホームページに手を出してしまったことが完全に裏目に出た。ホームページ管理が印西市の業務である以上、問題の告知文をホームページに残すのか、削除するのか。これは二者択一であり、印西市は、「疑惑」が存在する可能性について、内容に踏み込んで立場をハッキリさせる必要に迫られたのだった。

 印西市、議会事務局、マスコミは今やすべてが「印西市議会の政務活動費疑惑」「輪転機領収書の偽造疑惑」なるものは存在しない、または存在が怪しい、という立場で足並みをそろえた。事実、「疑惑」なるものは存在しないのだから、存在しない「疑惑」を調査する100条委員会など、だれも相手にしないのは当然である。

 「調査対象事実」(刑事訴訟の用語でいえば「訴因」、民事訴訟の用語でいえば「請求の趣旨」「請求原因」)さえ特定せずに100条委員会を立ち上げた議会多数派議員は、今や社会から孤立している。自らの孤立を招いた「印西市ホームページ利用戦術」は、彼らにとって致命的な失策だった、といわざるをえない。立場が鮮明でなかった印西市の見解をあぶり出してしまったのである。一体、だれが考えたのだろうか。笑える。(つづく)
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プロフィール

山本 清

Author:山本 清
08035905526
inzaiyamamoto@gmail.com
21年前に千葉ニュータウン本埜村滝野の住民になり、合併問題(市町村合併に一部の政治家が反対した問題)を機にリコール事務局長を務めて本埜村議になり、合併後は印西市議に。東大法卒。元新聞記者。現在は印西市内で英語教室を経営。

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