FC2ブログ

宇沢弘文の「すごさ」

 宇沢弘文は、アメリカの経済学の今や主流、ともいえる新自由主義(新古典派)経済学の牙城、シカゴ大学で、ミルトン・フリードマンと並ぶ看板教授だった。しかし、新自由主義は、社会の中で格差を生むなど、人間の幸せにつながらない、と考え、世界の経済学の頂点に君臨していた自らの地位と学問を捨てて、新しい経済学(不均衡動学)を開拓した。

 一方で、教育者としては学生にも親しまれた。私は法学部だったので宇沢の授業を受講する機会はなかったが、私が学生だった1980年代前半、宇沢は「五月祭実行委員会」の依頼を受けて、大学祭のポスターのモデルになった。20センチほどの白いあごひげを伸ばした風貌に、天使の衣装をまとい、頭の上には天使の円環をつけた格好の宇沢教授のポスターは評判になり、飛ぶように売れた。

 宇沢の前半生は経済学の発展のために、後半生はより良い社会のために、学者、教育者として戦後日本を駆け抜けた、といえるだろう。

 岩波新書『自動車の社会的費用』は、経済学の素人にも読むことが可能な名著だ。
スポンサーサイト



コメント

Secret

プロフィール

山本 清

Author:山本 清
08035905526
inzaiyamamoto@gmail.com
21年前に千葉ニュータウン本埜村滝野の住民になり、合併問題(市町村合併に一部の政治家が反対した問題)を機にリコール事務局長を務めて本埜村議になり、合併後は印西市議に。東大法卒。元新聞記者。現在は印西市内で英語教室を経営。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR