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今こそ、多極共存デモクラシー

 利害対立を認める。そのうえで、利害が異なる他者のことも十分に配慮し、利益調整する。このような政治のことを、多極共存デモクラシー、という。

 多極共存デモクラシーは、1980年代あたりから政治学で盛んに論じられてきた。スイスの政治、ベルギーの政治などを研究すると、多極共存デモクラシーが歴史的にも欧米では主流で、多数決デモクラシーをやっているのは、アメリカなど少数の国だけだ、ということが分かってきた。

 それまでの政治理論は、有権者の「同質性」が強調され、その「同質性」を持つ有権者の意思は、多数決で明らかになる、とされてきた。国民、市民には「同質性」がある…。

 しかし、そもそも国や市の内部に、そのような「同質性」はあるのだろうか。

 よく考えてみると、地域、職業などによって、もともと様々な固定的な利害対立がある。そして、20世紀末、グローバル化の進展により、「同質性」ばかり強調する政治学では、現実を説明することができなくなった。

 印西市においては、ニュータウンができ、そして印旛村・本埜村と合併したことで、「同質性」は、従来にも増して、なくなっていった。

 とすれば、まずは「異なること」、「同質性が必ずしもないこと」を認める政治を始めなければならない。遅ればせながら。

 これは、相手を否定することではない。まず、「違い」を認め合ったうえで、相手に配慮して、互いに譲歩する。これが今の印西市には必要だ。
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プロフィール

山本 清

Author:山本 清
08035905526
inzaiyamamoto@gmail.com
21年前に千葉ニュータウン本埜村滝野の住民になり、合併問題(市町村合併に一部の政治家が反対した問題)を機にリコール事務局長を務めて本埜村議になり、合併後は印西市議に。東大法卒。元新聞記者。現在は印西市内で英語教室を経営。

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