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大越キャスターと阿倍首相の胸に…

 NHKのニュースウォッチ9。大越キャスターと阿倍首相の胸に、赤い羽根。

 赤い羽根、といえば、印西市議会。募金問題、まだ、終わっていない。
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印西クーデターを忘れない(復習)

 さて、自治会による補助金詐取事件が今、佳境を迎えているわけだが、この事件と「根っこ」を同じくする募金横領事件についても忘れてはならない。その「根っこ」とは、山﨑山洋・前市長を中心に固まっていた職員、議員による「かばい合い」である。忘れないように復習しておきたい。

 約100万円?(金額すら、いまだ不明)の日本赤十字社資募金、赤い羽根募金、歳末助け合い募金、社会福祉協議会会費などの「募金」が、齋藤光彦市議(当時)によって横領された。横領が発覚したために、齋藤市議はなんとか100万円を印西市や印西市社協に納めようとし、印西市健康福祉部と印西市社協は、齋藤市議から問題の「募金」を受け取ってしまった。約100万円、という金額が正しい金額であるかどうかすら調べることなしに受け取った。しかも、このお金は横領金だった。赤十字、共同募金会は、このお金が住民からの募金であるかどうか疑義がある、として受領を拒否した。

 この問題は、いまだ解決していない。健康福祉部で窓口になった職員、そして社協事務局長を、印西市の幹部職員は必死で守った。印西市役所の中心派閥「旧山﨑派」(=総務グループ)が、派閥所属職員を守った。ちなみに、社協事務局長の前職は、印西市議会事務局長。旧山﨑派職員の中心的存在だった。そして、渦中の齋藤市議も旧山﨑派の議員であった。

 板倉市長は、現職市議による募金横領事件を解決しようと一所懸命だった。しかし、副市長を中心に、旧山﨑派が結集し、問題をもみ消した。そして、今もって募金横領は、未解決のままになっている。

 募金横領発覚からすでに1年以上が経過している。赤十字に受領拒否された40万円は、いまだに印西市役所の金庫にある。担当職員の処分も「警察の対応を見て」ということになったままだ。市の依頼を受けて調査委員会に加わった弁護士は「印西市が齋藤前市議に対する告発をすることは可能」と発言していたのに、なぜか調査委員会報告書からは、この弁護士見解は削除されている。

 さらに、齋藤前市議は、募金以外にも自治会から少なくとも数十万円を横領(または詐欺)していたことが明らかになっているにもかかわらず(つまり、自治会への補助金が齋藤前市議のポケットに入ったままになっているにもかかわらず)、印西市はこの問題を調査しようとはしない。

 募金横領について、詳しくは、このブログのカテゴリ「印西クーデター」参照。

 今のところ、旧山﨑派は、募金問題の「火消し」に成功しているのである。

募金横領金の受領、懲罰は先延ばし

 ここしばらく、募金横領事件について注意深くウォッチするのを怠っていたが、今週、2013年8月22日に、印西市の懲罰審査委員会(委員長=高橋諭印西市副市長)が開催された、という。

 齋藤光彦前市議から、募金横領金など約100万円を受け取っていた職員らの処分について、「刑事事件の結果を見てから」ということになり、処分は保留された。横領金の疑いが強い、ということを知っていたにもかかわらず、窓口の職員らは印西市社会福祉協議会に出向いて齋藤市議(当時)に会い、横領発覚後に横領金を受領した。

 事実はすでに明らかになっている。警察、検察、刑事裁判所の結論を待つ必要はない。書類送検、起訴、一審・二審・最高裁、となった場合、刑事手続の結果が出るまで数年かかるだろう。とすれば、職員の処分も数年後に行うのだろうか。

 いったい、何をしているのか。副市長は何のために印西市に来たのか。危機管理のイロハを実践せず、板倉市長をひたすら傷つけている。印西クーデター、なお継続中である。

 募金横領金を受領した職員らの処分を引き延ばすことによって、忘れてもらえる、と思っているのだろうか。

 この問題(受領の問題も含む)が発覚して1年以上が経過した。職員の処分も、宙に浮いた40万円の返金も、何も終わっていない。市長にとっても、市役所という組織にとっても、処分を受ける可能性が高い職員にとっても、問題が長引くことは、不利益でしかない。

 派閥の利益のために、全体の利益が損なわれ、生贄が捧げられている。

 印西市の辞書に「危機管理」という文字はない。

市長のリーダーシップとは?

 このブログが始まったきっかけは、募金横領事件の事後処理について、高橋副市長を中心とする印西市の幹部職員の対応があまりにお粗末であることだった。

 しかし、事件発覚から1年が経過すると、これはもはや幹部職員の問題ではなく、市長のリーダーシップの問題、ということになってくる。先週、ブログ読者からいただいたコメントの抜粋を紹介することにしたい(抜粋は、コメント欄にある)。

(板倉市長の目に止まることを期待してコメントします。)

板倉市長には、いいかげんに目を覚ましてもらいたいです。

そもそも、板倉市長は、「市民目線」をスローガンにして、非山崎派と山崎前市長のうさんくささに不信感を持っていた無党派層の多くの支持を得て当選したのではないですか。
それなのに、前例を踏襲し、役人・議員間のバランスをとることに長けて、けっきょくは山崎派にべったり染まるにいたった、いかにも官僚出身らしい高橋副市長を任命し、山崎派のやりたいようにやられてしまったまま、何も対策を講じないのは何故でしょうか?
板倉市長は調整型のリーダーであろうとしているようですが、それは、組織の多数派の支持を受けている場合や少数派が乱立している場合のみ、成立するものです。多数派に対抗して出た少数派が調整しようとしても、多数派に飲み込まれるに決まっているではないですか。

大事なことは、役人・議員の多数派≠市民の多数派だということです。だから板倉さんは市長に当選し、変革を期待されているんですよね?
多くの市民から否定された山崎派と調整しあって何か得るものはあるのですか?

(中略)

板倉市長には、二つのことを望みます。
調整しようとすることはやめてください。無理なので。
そして、「市民目線」に沿った政策実現のために、人事権を正しく行使してください。


(中略)

 人事権を独裁的に行使することに引け目を感じるのであれば、外部から、板倉市長の理念を理解し、理論的な補強をしてくれるブレーンを招聘してはいかがですか?
 (そこで、調整をしてしまって、またしても役人・議員の多数派の思う壺にはまって敵を増やすことのないように、じゅうぶんに注意してください。)

2013-07-16 23:55 : 「市民目線」の意味を考える旧本埜村村民


 的を射た、至極全うなコメントだと思う。私も、いつもこのようなことを感じつつ、板倉市政最初の1年間を近いところから見つめてきた。

 人事権の行使。これは、印西市の中で市長のみに与えられた専権事項である。板倉市長は、市民の付託に答える方向で、人事権を「独裁的」に行使する義務がある、と私も考える。市民の多数の意向に従わない職員は、たとえ幹部職員であろうが、日の当たるポストから外れてもらわないといけない。副市長も例外ではない。そして、市長は、自らの政策遂行の邪魔をする職員を重要ポストから外す権限を与えられている。

 いただいたブログコメントの全文は、プリントアウトして板倉市長に手渡すことをお約束する。この週末、雨宮議員と私は南相馬市に行く板倉市長の行程に一部、同行するので、その際に読んでもらうことにしたい。

印西市の「募金問題報告書」②

(印西市の募金問題報告書①」より、つづく)

 第三に、齋藤前市議から横領金40万円を受け取った職員について、名前は匿名になっており、また、職員が語ったことをそのまま「確認」してしまっている。横領金であったこと、隠蔽であったこと、などについて、職員は「横領金であったことは知らず、隠蔽した、との意識はなかった」との趣旨の供述をした、という。それを、調査報告書はそのまま「事実」として認めてしまっている。裏付け調査はまったくしていない。

 これは、警察の捜査において、容疑者が語ったことを、捜査機関がそのまま事実として認めて「不起訴」にしていくことに等しい。客観的な事実認定をせず、不祥事を起こした職員による自己弁護を、そのまま「そうですか。わかりました」と受け入れてしまっている。

 このような「調査委員会」を指揮し、「調査報告」を書いたのは、副市長である高橋諭氏である。

 高橋氏は、この募金問題は「不祥事とは考えておりません」と全員協議会で答弁している。不祥事が存在しないのであれば、なぜ、調査するのか。不祥事でないのであれば、調査委員会を開き、調査報告書を作成することは、予算と職員の労力の無駄ではないか。

 今後、私の議員任期が続く限り、この募金問題について、私は与党議員として板倉市長を支えるために、高橋氏の責任を追及していく。

 印西市の荻原総務部長らは今年の年頭、募金問題について、武藤社会福祉課長(当時)らの責任があった、という事実認識のもと、事態を収拾しようとしていた。そこに、就任直後の高橋副市長が割り込み、調査を遅らせたうえ、齋藤議員と武藤課長らをかばう形で調査を遅らせ、論外の調査報告書を書いたのだった。
プロフィール

山本 清

Author:山本 清
08035905526
inzaiyamamoto@gmail.com
21年前に千葉ニュータウン本埜村滝野の住民になり、合併問題(市町村合併に一部の政治家が反対した問題)を機にリコール事務局長を務めて本埜村議になり、合併後は印西市議に。東大法卒。元新聞記者。現在は印西市内で英語教室を経営。

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